![]() N・H・Kにようこそ! ネガティブパック<オリジナル無修正版> 第4巻 [DVD] |
角川文庫刊・滝本竜彦原作/少年エース連載・大岩ケンヂ漫画
『N・H・Kへようこそ!』TVアニメ第7〜8話を収録したDVD4巻です。 大学を中退し、無職のまま4年間ひきこもっている主人公・佐藤達広。 社会復帰を目指すべく孤立奮闘するものの、逆に堕ちて行く様が痛々しい作品です。 今回、母親の上京という緊急事態に達広はその場しのぎの誤魔化しに奮闘します。 第7話「モラトリアムにようこそ!」★★★☆☆ 山崎の専門学校に侵入してから逆にひきこもりが悪化した達弘。 しかし、今度は2日後に母親が上京!?しかも口から出任せで事態すら悪化させてしまい 彼の苦難に苦笑の連続。山崎との嘘の会社の立ち上げ、恋人役を買って出た岬の協力など その勢い、情熱を他所へまわせよと突っ込みたくなります(笑)。 達弘の詳細個人情報を知る彼女の謎めいた部分にも要注目です。 第8話「中華街へようこそ!」★★★★☆ 嘘で自己保身を図る愚かさ、その後心に残る罪悪感の重みを曝け出しています。 全てを悟った上で大人として振舞える母・静枝の大らかさを見習いたいものです。 ひきこもり以前に人間としてのあるべき姿を説いたテーマ性の強さに引き込まれますが、 やたら積極的にアプローチする岬と達弘の描写がかなり倒錯していて、 なんだかいいとこづくめ過ぎて違和感ありすぎ。彼の自己管理能力の無さと、 彼女の家庭環境の問題など互いに欠落した部分を匂わせる展開も気になる点です。 |
![]() N・H・Kにようこそ! ネガティブパック<オリジナル無修正版> 第9巻 [DVD] |
角川文庫刊・滝本竜彦原作/少年エース連載・大岩ケンヂ漫画の
『N・H・Kへようこそ!』TVアニメ第17,18話を収録したDVD9巻です。 大学を中退し、無職のまま4年間ひきこもっている主人公・佐藤達広。 社会復帰を目指すべく孤立奮闘するものの、逆に堕ちて行く様が痛々しい作品です。 今回、金銭面で現実を知る達弘のダメっぶりを描いています。・・また元に戻ったのか(苦笑) 第17話「はぴねすにようこそ!」★★★★☆ 現代社会の闇の一つ・マルチ商法の実態を克明に描き出した描写が見事です。 というよりそれにホイホイついていく達広の愚かさはもう阿呆かと。 自立できない人間の隙間を突く、騙す側の2重、3重の罠の仕掛け方もなかなか巧妙で、 ねずみ講の恐ろしさの末端をチラつかせているのには感心しました。ある意味教育的な作品かも。 第18話「ノーフューチャーにようこそ!」★★★★☆ マルチ商法といえばクーリングオフ。騙す者と騙される者の攻防と騙されてしまった者と ひきこもりを家族に持つ者の憂鬱さが実に痛々しく、まさに未来など無し。これは堕ちた者の 末路を描くことで我々に対して警鐘を鳴らしているのでしょうか?こういった自ら進むことを 諦めた人間にはなりたくないものです。ある意味いい教訓になります。 |
![]() NHKにようこそ! 8 (角川コミックス・エース 98-12) |
アニメの方が良かったと言う方もいますし、ぐだぐだな感じで終わったと言う人もいます。その意見も正しいです。でも私個人としての感想は、「人」というものを上手く描けていた漫画だと思います。ここまで情けなくてリアルな主人公は出会った事が無かったですから。人には他者に見せたく無い部分が沢山有ります。恥ずかしい事も沢山します。それを乗り越えても成長しない自分を嘆く時も有ります。そんな自分は生きていたって仕方ないと思ってしまう。それでも生に縋り付いてしまう。そんな情けなさに苦しみます。でも失敗を知ってる者はとても強いと思います。私はこの漫画は人それぞれに語りかけて、そして自分の今を見つめる事が出来る素晴らしい作品だと思います。 |
![]() NHKにようこそ! 7 (角川コミックス・エース 98-11) |
"ネガティブキャンペーン"なんて、キャッチコピーを使っているだけあって
勝ち組とかいっていた人たちが、みーんな堕ちて行ったり その逆だったひとは、アゲアゲになったり 初期とは真逆なシチュエーションに時間を忘れて一気に読破! 原作の小説とは違った展開にドキドキしますよ "ノンストップひきこもりアクション"おすすめです。 |
![]() NHKにようこそ! (1) (角川コミックス・エース) |
ひきこもりの青年と、それに何故か手助けしようとする美少女。
1巻ではその不毛な日々を綴るという展開ですが、 全てにおいて中途半端な感じですね。 隣の部屋に似たようなひきこもりが居ることも 目的がわからない美少女の存在も 何の努力もしてないのに主人公にシナリオの素質があることも なんだか全部ご都合主義的な展開で話は進みます。 この作品、社会的にも問題になってる題材なのに 今一つリアリティーが感じられない。 かといってギャグが笑えるわけでもないし。 同じような主人公がひきこもりを題材にしたマンガなら コミックアフタヌーン連載の「ラブやん」の方が面白いです。 誇張抜きで10倍笑えます。 |