深田久弥の日本百名山 6 [DVD] |
御岳を除けば全てが北アルプスの山々です。
黒部五郎岳 一度登りました。巨大なカールが有名です。山上の楽園ですね。しかしアプローチが長い。新穂高温泉から片道13時間以上歩きました。それでも素敵な山です。 黒岳 裏銀座コースからわずかにはずれています。そのため訪れる人は相当のマニアです。新穂高温泉から縦走しましたが片道12時間以上もかかりました。雲の平が眼下に見えます。 鷲羽岳 二回登りました。最初は裏銀座の縦走で二回目は黒岳の帰りによりました。黒部川の源流です。鷲が羽を広げたような美しい姿です。また登りたい山ですね。 槍岳 日本のマッターホルンと言われています。槍のようにとがった頂上はどこから見ても間違えることがありません。わたしも二回登りました。最初は西鎌尾根から二回目は東鎌尾根からです。いずれも高度差がありきつい難路でした。 穂高岳 北アルプスを代表する超人気の山です。北穂、奥穂、前穂、西穂と4つの穂高があります。最高峰の奥穂に人気が集中しています。私は涸沢から登りました。もっともポピュラーなコースです。北穂も涸沢から登りました。こちらも人気があります。前穂は上高地から直登しました。重太郎新道の登りがとてもきつかったことを思い出します。 常念岳 安曇野から見えます。通常は一の沢から登りますが私は横尾から登りました。高度差があり、きついルートです。ガイドブックでもほとんど紹介されていません。ピラミッドのような美しい姿が印象的でした。 笠が岳 新穂高温泉から登りました。笠新道を登る体力がないので小池新道をあがって鏡平経由で縦走しました。何といってもとてつもなくきつい山です。日程に余裕をもって登って下さい。槍や穂高をながめるには最高の山です。 焼岳 上高地に行く途中に現れます。ながめて美しい山ですが登る山としてはいまいちですね。西穂から縦走すると良いと思います。 乗鞍岳 九合目の畳平までバスがあります。ついにマイカーでは行けなくなりました。いつか登ろうと思うのですが実現していません。 御岳 独立峰で霊山です。飛行機の窓からも簡単にわかります。遠くから見ると猫の頭のようにも見えます。いずれ登らないといけない山ですが思案中です。 |
日本百名山 (新潮文庫) |
日本には良い山が沢山あります。その中から選りすぐって100の山を選んだ書です。
山登りの間では有名な本です。一つの山について5ページくらいで簡潔に、しかも濃い内容、うんちくで紹介されています。1960年代に書かれた本ですが、今よんでもかえって新鮮です。 多くの人がこの百名山の完登を目指しています。僕もその一人です。この本を見つけてから、目指し始めました。ちなみに、これまで登ったのは、10程度かな。 あなたの知っている山は入っていますかね?基本的に見た目の雄大さ、美しさ、標高、その山の歴史あたりを参考に割と主観的に選んだようです。当然富士山も入っています。割に有名な山が多く半分以上は、日本アルプスに集まっています。 日本は山の国である。山が国を作っている。多くの町から山が見える。富士山なんか北関東から中部地方の端のほうまでの広い領域から見る事ができます。山は巨大である。山を見れば、山に行けば人間の小ささがわかります。 なぜ山に登るのか? そこに日常がないから。自分と自然があるだけだから。自分の体と自然が直接に向き合うことができるから。 (僕が理想とする)山にはあ山には、コンビニも、トイレも、病院も、車も、学校もない。会社も新聞もない。川がある、温泉もある、空がある。先達の道がある。 |
日本百名山 |
2008年のほぼ一年を通じて、朝日新聞出版から「朝日ビジュアルシリーズ・最新版日本百名山」が発売されていました。これは、本文庫の文字通りビジュアル版で、深田久弥氏が選んだそれぞれの山々の現在の姿を大判週刊誌に掲載しようとする企画もので、なかなか感動的なものでした。
深田久弥氏の「日本百名山」のオリジナルは昭和39年(1964年)刊行という事ですから、今から約45年前のことです。この文庫本を読み終わって、あらためてこのカラー版のビジュアル本を見返しています。 深田氏が単独であるいは友人等と登頂された山々の中には、福島県の燧岳(ひうちがたけ)、群馬県の武尊山(ほたかやま)、長野県の雨飾山(あまかざりやま)のように、当時はほとんど知られていない山々もあります。しかし、この「日本百名山」で紹介されたからかどうかはわかりませんが「ビジュアル・シリーズ」の記事を見る限り、これらの山々も人気のある山になっているようです。登山用の山荘とか民宿等々も出来ていたりしていますね。 深田氏が歩かれた当時と2008年〜09年の現在の山々の状況を見比べるのは、なかなか興味深いものがあります。 45年前は、あの尾瀬沼辺りもそれほど登山者が訪れることは少なかったようですね。昨今の初夏の尾瀬の混雑状況を見ると隔世の感があります。 深田氏の文章は日本の神話からの引用も多く、神々が宿る日本の山々という雰囲気で筆を進めているのですね。 本書は、深田氏の個性的な文章と氏の登山観等も披瀝されており、これからも日本に「登山」「山登り」「山歩き」等々の言葉で表現されるスポーツがある限り、読み継がれて然るべき内容を持っている「名著」だと思います。 |