虫姫さま TAITO BEST |
虫姫さま自身の魅力(特にふとももの付け根)もさることながら、弾幕系縦シューとしての素性のよさも魅力的なゲームです。
敵弾幕の視認のし易さや自機の当たり判定の小ささからも解るとおり、これは背中にゾクリとくるような「弾避け」を思うさま愉しむためのゲーム。 怒首領蜂 -大往生-の造りがあまりにもストイックでマニア向けだったのに対し、こちらは難易度や見た目を柔らかくして敷居を低くした感じ。 それでいて弾幕の量は物凄く、しかも避けやすいバランスなので、弾避けを前者よりも気楽に楽しめる感じに仕上がっています。 ただ、これだけ「弾避け」に特化したバランスではノーマルモードは圧倒的に役不足で、このゲームの狙いさえも気付かれないで終わってしまうかも知れない。 実際にゲーセンでプレイしていた時はついボーっとノーマルモードを選択してしまい、ガッカリする事が何度かあったので、あれはノーマルというよりベリーイージー、もしくは初心者用の枠に収め、マニアックモードを通常のノーマル仕様にした方が絶対にいいと思いました。 もう一つ、私がこのゲームに感じる強力な魅力は、弾幕系シューティングゲームという大命題に対し、主張しすぎることなく控えめに寄り添う世界観。 虫個体の精密さや幻想的な背景など、虫という生物がもしも巨大だったらこの世はどうなっていたのだろう?と想像させられて楽しいです。 最近のゲーセンはゲームの回転率が早いので、多少不満があれど家庭用への移植は基本的に大歓迎。 しかもこの「虫姫さま」は移植シューティングームとしては珍しく(←失礼)、アレンジモードがなかなか面白いです。 ボムをライフストック代わりに用いるアイデアもさることながら、アーケードの、シーンによってはもう少し刺激が欲しいと思えるマニアックモードと、「もはや人のやるものではない」ウルトラモードとの中間ぐらいの難易度が刺激的で心地よく、絶妙だと思いました。 |
虫姫さま(通常版) |
最強難易度のシューティングである。もう心が折れてしまって再プレイの気力はもうない。しかし最高のゲームに出会えてよかった。 |