チェ・ゲバラ 人々のために [DVD] |
革命家というと、普通はその人物の成し遂げた業績によって評価されるものですが、このゲバラという人物は業績だけでなく、その人柄で人々の信望を集めている極めて稀な例だと思います。今もなお、追悼式典には人々が進んで足を運び、彼を知るかつての同胞は皆その人物を褒め称える。 普通に考えればあまりにも話しが英雄的でよくできているので勘繰りたくなってしまいますが、この映画の中に何度も挿入されるゲバラの写真を見ると、その眼差しには伝説は嘘ではないということを証明するような確かな説得力が宿っています。 もちろん、ゲバラの考え方や行動に賛同するかしないかは全くの別問題ですが、あのジョン・レノンをして「カッコイイ」と言わしめた人物の記録を見ておくことは決して無駄ではないと思います。 ところで、ちょっと蛇足になりますが、このDVDは回想シーンなどで多用される白黒写真の上に字幕をかさねているので、全体的に字幕ががものすごく見づらいです。その点だけがちょっと不満ですね。 |
ボンボン [DVD] |
この主人公のおじさんの目の純朴なこと、、僕の周りには居ません。ちょっと馬の目に似てます、純朴なんですよ馬の目って。。
お人好し故に、困った人を助けて、人のいいなりになって、犬も押し付けられて、その犬もなんだか欲の突っ張った人に横取りされそうで、犬も逃げちゃって、、でも、神様は見ていました、孤独で貧乏になったおじさんの心の友として、犬を探しにいったおじさんの前に、今度はトラウマを克服した犬が協力な相棒として戻ってきました。 ホント人間万事塞翁が馬です。不運だと思ったことが、実は幸運の入り口だったのです。 何のことはない映画ですけど、、ちょっと心に残ったかな。。その純朴さとリアリティに心が温まりました。 ちょっと不思議な魅力を持った映画です。 逆に言えば、こんな何でもない映画を撮れるって、凄い手腕です。 人にとっての相棒って、人でなくても構わないんですね、、初めて知りました。 グラシアス。 評価は3と4の間とおもっていたんですけど、、いつのまにか、それよりも一段高い評価ポイントを付けてしまいました。隙間商品のようにすーっと魅力を感じます。 なんだか、、心にのこるなあ、、、。 |
反米大陸―中南米がアメリカにつきつけるNO! (集英社新書 420D) |
現在の中南米の反米的な潮流を、歴史的な背景を詳しく説明しつつ、解説している本です。 中南米の政治や社会を理解する上で、その入門書としては良いのではないかと思います。
しかしながら、CUBAについての記述では、現在CUBAが抱える諸問題については全く触れられておらず、CUBA革命の“輝かしい”部分のみを肯定的に描くだけにとどまっているのがなんとも残念です。 著者は数年前まで朝日新聞でCUBAの(当時の)最新ニュースを配信し続けてきた方です。 様々なしがらみから何も書けないのか、それとも著者はCUBAの表層し掴むことができなかったのか。 朝日という非常に影響力のあるメディアの出身者である著者の言葉には大変な重みがあると思います。 CUBAについて今まで知る機会のなかった読者、予備知識のない読者は、著者の描く“CUBA”がその真の姿であると考えると思います。 著者の言葉をそのまま鵜呑みにしてしまうのでしょう。 著者はパナマの項で米国のTVを批判していますが、著者自身の記述にももう少し配慮が必要かもしれません。 |
ベリーショーツ 54のスマイル短編 |
本を手に取るとワクワクした。
幼いころの工作の時間や手作りの本の温かさに似た高揚感。 文章だけでなく、装丁も面白く 見ている自分は楽しくなる。 大人が懐かしさを感じ、ほんわり とする本。 かなぁ? 幾つもの秘密の中で。 個人的には「金色」の文字で記されたの「歯」が好き。 |
日本がアルゼンチン・タンゴを踊る日 (光文社ペーパーバックス) |
基本的には良く聞かされる話なので、そこまで目新しさはなかったが、
ヤクザ・政治家の癒着をはっきりと指摘した点は面白かった。 また、外国人の受け入れもいい加減必要だろう。 鵜呑みにしてはならないだろうが、こういった視点からものをみることは重要。 |
ベスト・オブ・アルゼンチン・タンゴ |
アルゼンチンタンゴ音楽には数年前から興味はあったものの、手を付けられずにいました。そんな初心者の私でしたが、この一枚のおかげで失敗なくアルゼンチンタンゴ音楽デビュー出来た気がします。
アルゼンチンタンゴ特有のリズム、哀愁、力強さ、軽快さ。すべてが盛り込まれており、新鮮です。特に、'50,'60年代物の音源は年代を経て、何とも言えない哀愁の込まれた音になっています。寝かせたワインのごとく、いい味を出しています。 もっと、アルゼンチンタンゴを知りたくなりました。 アルゼンチンタンゴに興味のある方はこの一枚からスタートしてみては? |
約束~Jero 1st Album~ |
ジェロさんの待望のファーストアルバムです。
演歌のファーストアルバムは、大体楽曲が似たり寄ったりになるものですが、今作の場合は10曲全てに違う味わいが出ています。 いかにもな演歌、って曲は少ないですが、歌謡曲からフォークソング迄、前のミニアルバム「カバーズ」とは一味違った物となっています。 また、曲風は異なってもジェロさんの丁寧な歌唱は、一貫しておりそれがこのアルバムの魅力とも言えます。 僕は、シングルとして聴いた時、「えいさ」と「晴れ舞台」は、何かが違う。と思いましたが、アルバムとして聴くと、バランスが取れていて良かったです。 文句無しで★5つ。演歌ファンのみならず、歌謡曲好きな方にもおすすめです。 |