青春歌年鑑 50年代総集編 |
青春歌年鑑 50年代総集編は、私の小学生の年代に聞いた曲ばかり、当時を懐かしく思い出される。
若い人にはこう言うのんびりした時代もあったのか??と偲ばれるだろう。一度お試しあれ。 |
てなもんや商社 [VHS] |
主人公の、あんまりヤル気のなかった女の子が就職したのは萬福中国貿易というちいさな貿易会社。実話に基づく映画なのだけれど、どのエピソードも面白くて、中国のおおらかさがつたわってきます。登場人物もみな個性的でステキ。小林聡美さんが好演していますが、個人的には意外な役の渡辺謙さんが大ヒットです。それと、それぞれの人物が何かしら素敵なセリフを残してくれて、見終わったあとになんだか爽やかでちょっと元気とやる気がもらえたような気がします。どうしてDVDにしてくれないんでしょうか。 |
バットマン ビギンズ [DVD] |
ただのアメリカンコミックの映画化。
楽に観たかったのだが、シリアスでダークな長い長い前振り・・・。 いつになったらバットマンになるんだ。 と、前半はそんな風に思っていたのですが、バットマンになってスケアクロウにやられてから 急に物語が動き出し、一気に面白くなりました。 変態コスプレヒーローが、先の長い前振りのおかげで社会に存在する事自体に現実味と説得力を もたせ、今後のシリーズにも期待を持たせる内容になっていました。 もともと影のあるヒーローのバットマンだから奥目のクリスチャン・ベールという配役は ぴたりとはまっています。 忍術を習得していてもバットスーツを黒くスプレーしている姿も決して安っぽくなく、 うさんくさくなく、終わってみればいい仕上がりでした。 |
硫黄島からの手紙 [Blu-ray] |
本作はアカデミー作品賞の候補となった。ほとんどが日本語、という作品のノミネートは後にも先にもこれだけだ。C・イーストウッドは本作で「武士道」を描いた。戦うとはどういうことか。東京で高みの見物をしている文民・軍部の様子なども、一応会話の中に盛り込んでいるが、基本的には淡々と、そして激烈に戦闘シーンを描いていく。最初に劇場で観たときは不覚にも泣いてしまったぞ(笑)。日本人の魂を、外国人監督がここまで撮りきるとは!クリント恐るべしである。激戦の硫黄島から手紙は届かなかった。しかし、生き残った兵士の貴重な証言が、半世紀たってようやく「正当に映画化された」ということだ。渡辺謙は気迫のこもった演技が圧巻だった。「ラストサムライ」と本作は、これから半世紀のちも代表作として世に残るだろう。また二宮和也も素晴らしい芝居でクリントを喜ばせたし、伊原剛志の「豪快」と中村獅童の「狂気」の対比も見事だった。クリントは「日本人監督のクリントです」と自己紹介していたが、本当は日本人監督が取り組まなければいけない題材だろう。でもこういう作品は邦画では難しいし、これはやはりクリントだからこそ撮りえた傑作だといえよう。文句なしの星5つ。 |
ラスト サムライ [Blu-ray] |
トム・クルーズは、現代のハリウッドにおいて「自分の作りたい作品」を自ら手掛けることのできる数少ない「スーパースター」だ。チャップリンやグリフィスが創設した「UA」の現経営者がトムであるのも偶然ではない。トムは「そこを目指して」いたのだから。彼は親日家で知られているが、リップサービスでそういう発言をする俳優も多い中で、ワーナースタジオに江戸オープンセットを作って大金を投じたトムの「気持ち」は本物だ。確かにアラを探せばいくつもの「ヘンテコ」は見つかる。横浜入港の際の富士まで見える光景は、ペリー時代の絵のようだし、NZに作った武士の集落も、ちょっと日本らしくは見えない。でもそれらは小さなことだ。渡辺謙は本作でオスカー助演男優賞にノミネートされたが、それも十分納得の気迫あふれる演技で、トムを圧倒した。この勝元役こそタイトルロールの「ラストサムライ」なのだと思う。「動」のオールグレンに対して「静」の勝元の対比こそ、日米文化の差なのだろう。大東亜戦争時に唯一アメリカを「慌てさせた」のが日本であり、アメリカにすればそんなことは過去もこれからも「空前絶後」なのである。だから彼らは日本文化に一目を置いている。ゆえに「たそがれ清兵衛」や本作、一連の三船作品もリスペクトされるのだ。真田広之や小雪も見事だったし。アメリカから見た武士道(の一端)を知るにはいい作品です。 |
誰?-WHO AM I? |
最近はハリウッドなどでも派手に活躍されている。いまや日本を代表する国際俳優のひとり。
そんな彼がこれほどの思い入れで作品作りに関わっているとは正直考えなかった。 偶然手に取った「明日の記憶」と言う本から物語は始まる。 綴った日記に修正加筆するスタイルで、読む負担は少ない。 「明日の記憶」の主人公はある病気にかかる。進む病状、変わっていく自分、家族の生活、仕事。それらの中で主人公本人が感じる微妙な心理変化を映像でどれほどに表現できるか。彼自身が病魔と闘い続けてきた半生、家族のこと、これまでの仕事のことを赤裸々に語りながら自問自答してるように思う。 よく目にする派手なハリウッド映画と比べ、とても地味にそして重く感じられたこの題材だが、ネタバレしすぎない程度で細かく描かれ、そのときの心理描写もされている。撮影の時、そこから離れたとき、取り終えた後、作品として完成させるまでの苦悩が事細かに記されているのだ。ひとつの作品に深くのめり込んでいったことが文章からとても伝わってくる。恥ずかしながらこの本を読むまで「明日の記憶」と言う作品を知らなかった。 映像やその原作本を是非、拝見したい。 |