日本アニメーション 世界名作劇場 主題歌・挿入歌大全集 第3集 |
正直、一度も番組は見たことはなく、 Ⅰ・Ⅱと一連のCDを買ったので、 ついでに・・・という感じで買ったのだが、 ついでなんて、申し訳ないくらい素敵な曲が並んでいる。 曲の素晴らしい出来栄えに、 なぜ、大人になっていたあの頃でもいいからと、 放映を見ていなかったのかと、非常に悔やまれる。 現在、作曲家として活動している「伊藤薫」や、 ものまねタレント&作詞家の「篠塚満由美」 そして、現在活躍中の声優や、 現在は芸能界を引退している人まで、 たくさんの歌声を聴けるのもうれしい。 しかし、「空へ…(笠原弘子)」って、 すごいいい歌…。 これは、アニメと違うオリジナルバージョンがあるらしいので、 そっちも聴いてみたい。 |
家なき子 DVD-BOX (期間限定生産) |
凄い作品ですので作品内容については語りません。 映像内容などについて
書きたいと思います。 2002年にジェネオンから発売されたDVDとマスターは同じようです。 今回のBOXの為に再テレシネやリマスター作業はされていません。 なので画質も凄く綺麗というわけではなくそれなりに綺麗です。 オープニング映像も前期(26話まで使用)の素材がなぜか第1話にしか 付いていません。第2話からは後期ヴァージョンになっています。(後期 はマチヤ、リーズなどが登場するOP映像です。再放送ではすべて後期に なっています。) 制作会社表記はオリジナルのまま「東京ムービー新社」 になっていますので安心して下さい。 あと初回放送で使用された字幕(歌詞やスタッフ表記)が動かないヴァー ジョンのオープニング映像は未収録になっています。 とりあえず上記を除けばノーカットの完全収録版なのでファンは安心して購入 する事ができます。 杉野昭夫描き下ろしのBOX、ジャケットも素晴らしい です。 DVDは、1枚目〜8枚目までは各6話収録されています。9枚目 のみ3話収録です。 映像特典は、海外用OP、ED素材の他に初ソフト化のノンクレジットのOP, EDが収録されています。OPは前期、後期の映像が収録されているのでファ ン必見ですよ。 欲を言えば、第1話の予告、番組CMや当時の素材集なども 入れて欲しかったですね。 価格も廉価盤価格と書かれていますが、高いと思ってしまうのは自分だけでしょ うか? この内容なら2万5千円ぐらいが妥当だと思ってしまいます。 |
空と君のあいだに |
安達祐実 主演、日本テレビ系ドラマ「家なき子」の主題歌です。 「家なき子」は、過激ないじめのシーンと、「同情するなら金をくれ」というセリフで社会現象になりました。役者の演技が少々学芸会的な、無理のあるストーリーでしたが、言わんとすることは分かった、みたいな感じでしょうか。 ただし、主題歌は良かった。薄っぺらい「優しさ」とか、仲間はずれを怖れてるだけの「友情」、そんなもの吹っ飛ばせ!とばかり、中島みゆきが迫力の歌唱を披露してます。 「君が笑ってくれるなら、僕は悪にでもなる」という詞が秀逸。この歌のテーマは「勇気」ではないでしょうか。大切な人を守るためなら、時には牙を剥いて向かっていく勇気も必要なんだ。そんな風に聞こえます。 中島みゆき というシンガーには、フォークというよりはロックに近い自己主張を感じます。普遍の問い掛けというか。叫びみたいなものを感じるのです。70年代、80年代、90年代、すべてで No.1 に輝いているのは、ダテじゃない。「悪女」も「浅い眠り」も「地上の星」も名曲だが、これ(空と君のあいだに)も素晴らしい。名曲!! 追伸:Track 3. TV MIX とは、いわゆるカラオケのことです。 |
家なき子〈上〉 (偕成社文庫) |
上質な産着にくるまれて捨てられていた赤ん坊。バルブランは、きっと親が捜しにくる、養育費、礼金があてにできると考えて、この子を引き取る。妻のバルブランかあさんは、レミと名付けたこの子を、わが子代わりに愛して育てた。しかし親は現われず、バルブランのあてははずれ、事故で足をなくして仕事もできなくなった彼は、旅芸人のヴィタリスにレミを売ってしまう。
ヴィタリスは犬や猿を仕込んで芸を見せる旅芸人だった。ヴィタリスは動物に芸を仕込むコツをこう語る。 「なぐりつけたりすれば、動物はおびえてしまうし、おびえたら頭がはたらかなくなる。」 ヴィタリスが想定した昔のフランスの荒々しい農民さながらに、今の日本にも、人を動かすのに、怒鳴る、強圧する、卑しめる、脅すといった、パワハラと名付けられる一連の行動しか知らない人もいる。 おびえたら頭がはたらかなくなる、というのは今も変わらぬ真理だなあ、と思いながら、パワハラの連鎖を断つ理屈にならないかな、と考えていた。 この本は、こどもの頃に簡略本で読んだのだけれど、細部のわかる完訳はおもしろい。1800年代のフランスやイギリスの風土を背景に、人生の浮沈を鋭く描き出す。 捨て子から貴族の領主へ、というのは小説らしい虚構だが、様々な登場人物がそれぞれの人生をかいまみせて味わい深い。 |