百年小説 |
大きな文字で書かれており、読み仮名もふってあるので、十分楽しめます。夏目漱石さんの小説も収録されているのでよいです。 |
金原瑞人YAセレクション みじかい眠りにつく前にI 真夜中に読みたい10の話 (ピュアフル文庫 ん 1-10) |
海外に仕事に行かないとならない時に短篇集をよく買います。 これは、何にも考えずに表紙のイラストが気に入ったので購入しました。 きれいな青。 選ばれた短篇達は別に、寝る前に読まくていいかも。 特に『タケヤブヤケタ』なんて寝る前に読んだらモヤモヤして寝られないよー。と、思いました。 |
或る女 (新潮文庫) |
葉子はどんな女だったか?それを一言でいうとタクトのある女。と著者によって本文中に説明されています。女学生の制服をひとつ着るのでも、他の女学生とは一風変わった着こなしをする。男の気を引くような素振り、科を作って見せる。媚を売ると言ってもいいが、そこまで100%自尊心を捨ててもいない。自負があるようで、ないような女。自立しているようでしていない女。男にすがって生きている癖に、自分勝手に生きている。自分に夢中になる男をバカにしてせせら笑っている。結婚してもすぐ飽きて、次の人生にさっさと乗り換える。外国に行ってみたり、戻って来てみたり。
船員の倉地だけが葉子の思うままにならなかった。だからこそ葉子は彼に執着した。自分より強い、自分より自我の強い、そして人格の大きい男を愛する女。縋りつき抱きついても、振り捨てられ、殴られることを好む女。理智より情熱を愛する女。それが「或る女」葉子の真実です。 |