DISTANCE(ディスタンス) [VHS] |
伊勢谷クンと是枝監督の、なんとも言えない世界が大好きで、当時映画館へ足を運びました。あえて演じていないだろう伊勢谷クンのそのまんまなところも好きだったけど、ARATAクンのサイレントブルーのシーンが一番好き。少し大人になった最近、ビデオで見てみるとまた違った受け方をしている自分に気付き、とっても好きな映画のひとつになりました。 |
CASSHERN [DVD] |
近未来、または蒸気が発達した異世界が舞台で、
特撮、CG、超能力アクションなどを楽しむ、ちょっと哲学的な低予算SF映画。 いわゆる「サイバーパンク」というジャンルの作品としてはとても良くできています。 また、初監督作品でありながら、同ジャンルの他作品よりもはるかに低予算で、 短期間で作れたという点でも評価できます。 「マトリックス」「攻殻機動隊」「FFVII」が好きな人にオススメ。 この作品が気に入った人は「リベリオン」「ダークシティ」「JM」も 美味しくいただけると思います。 逆に、アニメのキャシャーンへの思い入れが強すぎる人や、 SF映画を観慣れていない人にはおすすめできません。 >テーマが難解すぎて分かりにくいという方へ 主題歌の歌詞どおりの内容です。 http://www.utamap.com/showtop.php?surl=B06408 キャシャーンよりも、ブライ(唐沢)に感情移入して観ると分かりやすいと思います。 |
ブラインドネス [Blu-ray] |
ある日、突然失明した日本人男性を皮切りに、爆発的に広がる盲目パンデミック!!
世界中が失明し、人類文明が崩壊していく壮大なパニック映画として、また単純にエンタテイメントとして見てもメチャメチャ面白いです。 でも、本作の本質はそこではなく、この寓話的設定が静かに内包するテーマ性の高さにあるんですね。刑務所のような隔離施設の中にいるのは、突然見えなくなった人々ばかり。アジア人や黒人や白人からなる集団を作り、世界の縮図として見せる。「シティ・オブ・ゴッド」と「ナイロビの蜂」で格差や貧困が生み出す暴力性や残酷な現実を描き出してきた彼は、本作でそれを乗り越える道を提示しています。 本作のヒロイン。なぜか病に感染しない医者の妻(ジュリアン・ムーア)の眼を通して、観客も人間の道徳心、理性が壊れゆくさまを目撃することになります。 極限状態を強いられた集団社会には、良くも悪くもリーダー的存在が誕生し、愚かな強奪と傷つけあいが生まれ、女性が食糧の対価にされる。強いものは弱いものを踏みつける...。 だがその一方で、見えない者だけが共有できる感覚や感情が生まれます。ヒロインを中心とした擬似家族的な集団が、それぞれに見えることと見えないことの苦悩を乗り越えていくとき、他者との新たな関係が築き上げられていくのですね。 必死の思いで収容棟を脱出し、街での食料の奪い合いを経て、やっと家にたどり着き、彼らは食卓を囲む。そして、最後のカットが凄い!! |
ブラインドネス スペシャル・エディション(初回限定生産2枚組) [DVD] |
まず始めに言っておくが、この「ブラインドネス」は誰もが共通で楽しめる作品ではない。映画なんてそういうものだが、本作については激しく好き嫌いが別れるだろう。それでもこの「ブラインドネス」はとても考えさせられる作品である。 世界各地で次々と人々が失明していく。原因は不明。感染症と判断され、失明した者は隔離施設に入れられることになった。主人公は失明した夫を守るために、失明したふりをして隔離施設に入るのであった。 何故か失明しない女性が主人公。だが何故失明しないかは重要ではなく、目が見えるということが重要なのである。隔離施設に入れられた失明者の悲しくも哀れな姿を、主人公を軸に体感することになるのだ。失明者を隔離施設に入れるという展開が実に生々しく、助けを求める失明者を冷たくあしらう外の人々の姿は決して笑えるものではない。隔離施設内でも、自分が神になったかのようなお馬鹿な人々も出てくる。しかし、もし実際にこのようなことが現実に起きたとしたら、本当にこんなことが起きる気がしてならない。生きるために人はどこまで出来るのか?この映画はその残酷なまでの答えをしっかりと見せつけてくる。 目が見えるのだからああすればいいのに、こうすればいいのにと少々主人公の行動はおかしい。そこらへんのリアリティが低いのは否めない。それでも、目が見えることが当たり前だった世界が、目が見えないことが当たり前になってしまった世界に一人取り残された主人公の孤独さは半端じゃない。 見ていて実にイライラするし、ストレスもたまる。それでもラストはちゃんと希望を表しているため実に心地よい。この「ブラインドネス」はみんなで見てワイワイする映画ではなく、一人で見て深く考える映画だとわかった上で見て欲しい。この作品に楽しさを求めるのはナンセンスなのだ。一度見てみて、失明したらどうなるのか考えてみてはいかがたろうか? |
SWITCH vol.27 No.4(スイッチ2009年4月号)特集:嵐 10TH ANNIVERSARY |
嵐表紙。掲載記事は24〜37ページ。38〜39ページは「ヤッターマン」関連記事。
10周年記念に買って後悔しないと雑誌かとは思います。しかし、2冊買いまでには至りませんでした。 いろんなご意見があると思いますが、個人的な感想を綴ります。 まず、グラビアですが、春らしい衣装を纏ったメンバーの集合&各人のグラビアで、 自然な感じがとても良いのですが、なぜか少し寂しげな感じもします。なぜでしょうか。 また、各メンバーへの取材記事については、情報にあまり新鮮味がないのと、 ボリュームがあまり十分ではないように感じました。 情報の鮮度については、最近あまりにも嵐特集記事が多く、日々新たな情報が入ってくる 状況にあるが故にそう思うのかも知れません。 厳しい評価かも知れませんが、2007年5月号「アラシノデンゴン」が素晴らしかっただけに、 すこし残念な気がしてなりませんでした。 |
衣裳術 |
映画の衣裳を作っている人をあなたは意識したことがありますか?
トップスタイリスト、衣裳デザイナーとして数々の衣裳を手掛けてきた北村道子さん。 一番新しいものだと「スキヤキ・ウエスタン・ジャンゴ」の衣裳を手がけたのが北村さんです。他にも「メゾン・ド・ヒミコ」や「アカルイミライ」など二十本以上を手掛けています。 この本の前半は北村さんによる衣裳の写真が収録されており、作品集を見るような感覚で彼女の手掛けてきた映画衣裳がたどれます。写真は高柳悟氏によるもので、つい見入ってしまうような美しさ。 浅野忠信、オダギリジョー、伊勢谷友介、松田龍平を始めとするそうそうたる面子が登場します。 役者達が身にまとっているのはあくまで衣裳であり、ときに奇抜であったりするのだけれども、着せられている感が一切ないな、と思いました。 特に私は岡元夕紀子さんの着物姿にうっとりとしました。 写真だけでもかなり満足でしたが、後半のロングインタビューが何しろ濃いです。彼女の服に対する思い、衣裳術はもちろんのこと、生き方や思考に触れられます。 北村道子の肩書きはスタイリスト、衣裳デザイナーだけれども、北村道子という人自身は、同時にクリエイターであり、アーティストであると感じました。 北村さんの世界が詰まった上品で豪華な本です。 今まで北村道子さんの存在を知らなかった人にも楽しんでいただける内容です。 |
Switch (Vol.21No.6) |
本屋さんで並んでいても目立つスカイブルーとエメラルドグリーン。 特集はハワイ。 とはいえ、観光案内ではなく、「波に生きる人の伝説」というサブタイトルが。 生活する空間と人物、そして海。 本を開いてるだけでも、時間の進み方が違ってきそうです。 伊勢谷友介さんの映画に関するインタビューも、 ハワイで撮られた写真を織り交ぜて掲載。 島の歴史と博物館についての案内もあり。 そして、もう一つ注目なのが、 「なんだモノクロかよ! ガリガリでも、ムキムキでもない微妙なバランスを保つオダギリ氏の肢体と、 |