黄色い手袋X~幻の漫画ソノシート主題歌コレクション |
ノイズの多いシートレコードで聞いていたのがクリーンになってよみがえってOKですが… 一番期待していた「サイボーグ009」がドラマの冒頭と重なって、シートの音源なんですね。 それが残念。 それより、「上高田少年合唱団」って何でも歌っていたんですね。 彼らの正体は一体何? アルバムが作れそう。 |
紫電改のタカ (1) (中公文庫―コミック版 (Cち1-1)) |
小学校時代、「少年マガジン」に連載されていたものを読んで感銘を受けた作品。紫電改は窮地に追い込まれた日本空軍が最後の切り札として投入した戦闘機。軽くて敏捷性には優れるが、反面、防御力は弱いという、いわば操縦士の命を軽視した特攻精神の産物である。
紫電改による空中戦なども描かれるが、基本は反戦思想である。戦闘機として紫電改を選んだ点にもそれが良く現れている。滅び行く運命を諦観を持って受け止める主人公の澄んだ瞳が印象的である。本土に残して来た恋人との心の触れ合いも胸を打つ。しかし、戦後15年程でこうした反戦思想を織り込んだ作品を少年誌に連載した作者も凄いし、それを許した出版社も凄い。ちょうどこの頃、「私は貝になりたい」も「少年マガジン」に掲載されている。当時の出版社の良心を感じる。 少年時代の私にとって、「ちかいの魔球」や「あしたのジョー」よりも大きな影響を与えた思い出深い作品。 |
紫電改の六機―若き撃墜王と列機の生涯 (光人社NF文庫) |
本土防空を任務とする紫電改部隊として名高い、第三四三海軍航空隊の伝記です。終戦間際の昭和20年7月24日、敵機約200機を邀撃した戦いで、同航空隊は勝利を勝ち得たが、戦闘七○一飛行隊長の鴛淵孝大尉(戦死後少佐)や、空の宮本武蔵の異名を持つ一騎当千の搭乗員、武藤金義少尉(戦死後中尉)など、六機が未帰還となった。武藤金義少尉を軸に、この激烈なる戦いで未帰還となるまでの、六名の歩んだ人生や人となりが記されており、実に興味深い内容であった。 この本を書き上げるのには、おそらく膨大な資料を参照し、大勢の方にインタビューしたことは想像に難くない。各個人の人格、技量、戦闘記録など、細部に渡って記述されており、読者を唸らせる。また文章も初心者にも読みやすく、読む者に感動を与えるものでした。文才のない私にとっては、真に素晴らしいの一言に尽きます。内容は詳細を極め、伝記の域を超えて戦闘記録資料としても貴重である。 |