満州のうた |
勇気ある、しかも宝物のようなCDが発売された。率直に喜ばしい。
東京新聞・夕刊のコラムで、このCDを知った。『満洲のうた』と言う題名に、目が釘付けになった。「満洲」の文字は、或る種の意図で著しく歪められて使われることが多いから、私は最初、「その種」のCDなのではないかと疑って、購入をためらった。 しかし、CDケースには「あじあ号」の雄姿が使われているらしく、しかも「満洲唱歌」と言う、私の知らない歌が、新規に収録されているらしかった。何かの御縁を感じて、さっそく買い求めた。 総てステレオ録音であることが解って、期待は一気に膨らむ。そして、その内容たるや……、予想だにしない、素晴らしいものだった。収録された諸作品の、志の高さ、情熱の激しさそして、スケールの大きさに、圧倒された。その時代を生きた諸先達の熱い想いには、涙を禁じ得ない。 全篇素晴らしいが、とりわけ東海林太郎氏の「満鉄社歌」と「鴨緑江節」は、氏が本当に活き活きと演唱されていて、氏の更なる魅力を発見できた。また、春日八郎氏の「満州里小唄」は、歴史の彼方に遠ざかってしまった故郷への慕情を、最大級に伝えていて、胸が締め付けられた。 「戦後」と言う年月が、日本人に何をあてがい、日本人から何を奪い去って行ったか、このCDに耳を澄ませ乍ら考えるのは、心ある人にとっては、大いに意味の有る事に違いなかろう。(了) |
なつかしの昭和爆笑漫才~天国の笑星(スター)~ [DVD] |
やっぱりWヤングと岡八郎と花紀京の漫才を最初に見た。Wヤングはまだ売り出してこれから伸びようって時の映像のような気がしました。僕の記憶では中田さんがなくなる1年間ぐらいが天才的な輝きであったような記憶が残っている。八ちゃんのほうはもう言うことなしで楽しく面白く懐かしかったです。僕は「浅草四郎・岡八郎」というコンビの漫才も見てみたい。あれも強烈に下品で面白かったですけど多分当時まだマイナーだったでしょうから残っていませんでしょうね。 |
地侍の魂 |
「地侍」と聞いて、まず出てきた名前は、墨俣一夜城で活躍した蜂須賀小六。但し、これは「野武士」であって、本書の「地侍」とは異なる。本書では戦国から幕末まで、「自由」「独立」「尊厳」に筋を通す日本男児の生き様の象徴として「地侍」がイキイキと記述されている。読み応えを求める日本男児にお勧めの一書。 |
泣いた分だけ笑わしたる |
奥目のはっちゃんを、幼い頃よくTVで見ていましたが、いつの間にか見なくなり、 あんなに面白かったはっちゃんなのに、どうしたのだろう?と思っていました。 TVに画面には決して映らない陰で、こんなにも数々の苦しみがあったとは、 全く知りませんでした。 アルコール依存症、恐ろしい病気ですね。 この本は、有名人が書いた本という括りを超えています。 岡八朗氏が、気負いなく、真摯に、誠実に、ご自分の人生を振り返って 父親への愛情に裏打ちされた娘・裕子さんの冷静な視点、感情に流されない書き方や、 私達を思いっきり楽しませてくれた岡八朗さん、本当にありがとうございました。 |