いつも心に太陽を |
1960年代のロンドンの中等学校を舞台に、真面目なアフリカ系アメリカ人 の男性教師と1クラスの生徒達との愛すべき葛藤を描く名作。 こんな映画が上映されていた時は、「貧しいことから生まれる無知の悪態」 で心が荒くれていた青少年を真剣に向かい合うことで結束されていくことも 理想とされた。担任を任されたクラスは全員が集中力に欠け授業もままならず、 モッズの匂いが強い若者の喜怒哀楽と相成って非常に見ていてまとまりがよい。 |
いつも心に太陽を [VHS] |
この作品は、ギアナの国連大使であったブレイスウエイトの自伝小説をもとにし、『大脱走』ジェームズ・クラベルが製作・脚色・監督をしている。主演は名優、シドニー・ポアチエ。イギリスの労働者階級の学園に赴任した黒人教師と生徒の交流を描いた名作。
現在においても尚、階級社会の残滓を残しているイギリスだが、差別自体はこの作品のメインとはなっていない。むしろ、人生の理(ことわり)を主人公のマーク・サッカレイが生徒達に説いていくと言うストーリーになっている。1967年製作で、もはや古典とも言える作品だが、昨今の学園物の原点の一つと言えるし、その点に於いては決して色褪せていないだろう。85点。 |
ヴェルディ:リゴレット 全曲 |
高校生の時にLPを買い、それ以来、リゴレットと言えば私はこれです。
なんせLPを買うだけのお小遣いをもらっていない時期でしたので、本当に聞き込んだものです。 CD化された時はすぐに購入しましたが、こうしてリマスターされることになって、 少し迷いましたが、結局は思い切って買ってしまいました。 でも音もクリアによみがえり、買い換えて本当によかったと思っています。 オブラスツォワ以外の主役4人は本当に名演です。 タイトル役のカップッチルリは今年夏に亡くなられたそうですが、 父親の苦悩がしみじみと伝わってくる歌唱です。 身体的に問題があるという設定からすると、少し歌唱が立派すぎるのではと思う位です。 「悪魔め、鬼め」のアリアには本当に涙が出ますし、 2幕幕切れのジルダとのデュエットも切迫した気持ちが伝わってきます。 ジルダ役のコトルバスの声は本当に深い感情を表すのに適していると思います。 アリア「慕わしき名」の速いパッセージにも味わい深い色合いがあるし、 有名なカルテットも、3幕最後のデュエットも、本当に心に滲みる歌唱です。 ドミンゴは少し声に伸びが足りないようですが、 1幕のカンツォーネ、3幕のアリア共に及第点ですし、 3幕のカルテットで聞かせる伸びやかな声には惚れ惚れします。 ギャウロフも亡くなってしまいましたが、本当に安定した歌唱に感激します。 その後たくさんのリゴレットを聴き、このジュリーニ盤は少しテンポが遅くて重いかなって 思うこともありますが、それでもやっぱし私の中では1番です。 |
いつも心に太陽を |
・・・サビに衝撃を受けました。「多分なんとかなるよ」とか、二回目の唐突な「でも」の使い方に対し、思わず「適当かーい!」とその根拠のなさにツッコンでしまっていました。でも好きなのは好きです(笑)。 |
HOP STEP 稲葉 JUMP!―いつも心に太陽を |
日本ハムファイターズ 稲葉選手の生い立ちから今までのことが書かれている。と言ってしまえばそれまでですが、それぞれの時代に野球があり、その野球のおかげで人との出会いがあったこと。その時、出会った人達から得た様々なアドバイスをもとに、更にプレーヤーとして経験を積み重ねたことなどが、稲葉さんらしい、温かい真面目な言葉で表現されています。全体的に人柄の良さがよく出ていて、それは本の中に出てくる家族関係、特に親子のあり方が稲葉さんの生き方や考え方を作っているのだと思います。
辛かった小学生の時の「いじめ」の経験を、「僕はいじめを克服なんかしていない」と、カッコをつけず正直に書かれていて好感がもてます。むしろ、その時の「いじめ」を冷静に分析していて、とても説得力があります。 良いことばかりでなく、実現しなかったメジャー挑戦の話など、挫折や失敗も包み隠さず載っているので、ただの成功話でないのが逆に良いと思いました。 読み終わると何だか心がホカホカする、そんな本でした。 |
いつも心に太陽新聞 (まんがタイムコミックス) |
おじさま好きのこばと、彼氏大募集中の桜木、毒舌にして黒い伝説をもつ浅葱という個性溢れるOL三人娘が、太陽新聞社(広告部版下製作)を舞台に活躍するどたばた四コマ。
当初こそ普通のOL四コマらしく職場ネタが中心ですが、後半は日常ネタが中心になってます。ですから新聞ネタを希望の方はちょっと当てが外れるかも知れません。また極端な個性を持つ登場人物はおらず、突拍子もない笑いもそれほど多くありません。ですからそういう向きをご所望の方もご用心を。 とはいえ、そこは師走先生。他愛もない表情や仕草、言葉遣いの随所に師走さんならではの優しさや柔らかさが溢れ出しています。師走作品が好きならハズレなし、知らなくてもハズレなし。ご覧になって損はないと思います。 |