当時2500円以上したLPアルバムが、CDになってお手頃価格で手に入るのがうれしいです。コーラスや楽器音に時代の流れを感じてしまいますが、クリスタルドラゴン初期の幻想的な世界観が表現されていてファンの方は聴いておいて損はないと思います。 | |
コミック原作のアルバムは、ドラマ+声優さんの歌うイメージソングというのが、今ではお約束のフォーマットですが、80年代において盛んに製作されたコミック・イメージアルバムは、ドラマ無しの音楽主体の作品が少なくありませんでした。この”クリスタル☆ドラゴン”3部作は、そんな中でもドラマ無し、ヴォーカル曲無しという、非常に硬派なアルバムの一つです。 アルバム3部作の完結編である本作は、シリーズ3枚の中でも最もロック・ジャズ色の濃い1枚。前作以前(1~2)のアルバムが、静的な音楽だったのに対して、本作は、動きの要素が詰まった1枚です。音楽面では、作編曲、並びにキーボードをを、笹路正徳さんが全面的に担当されていて、オリジナルのリリースは、1986年。もやは20年近く前の作品ですが、今聴いても、収録楽曲のクオリティの高さは、全く色褪せていませんし、(シンセ系の音色に、やや時代を感じるもののの)同時代に製作された同種のコミック・イメージアルバムと比べても、クオリティの高さは、抜きんでています。 収録されている楽曲は、どの曲も本当に素晴らしい!。ロック民族音楽といった雰囲気の「火の剣」、前作(2)を思わせる雰囲気の「この一瞬の為に」なども気に入ってますが、強いて1曲オススメをあげるなら、村田有美さんのスキャットと、素晴らしいギターソロプレイ、笹路さんのシンセが複雑に絡み合うアルバムラスト「杖」です。 この”クリスタル☆ドラゴン”3部作は、まぎれもなく80年代のコミック・イメージアルバムシーンを代表する傑作の一つと確信します。それにしても、このアルバムの存在自体が、世間から忘れられて、なんだか埋もれた名盤みたくなっているのが残念でなりません。この機会に、あしべゆうほさんの原作ファンのみならず、いまや日本の名音楽プロデューサーである笹路正徳さんの、音楽家としての1作品も、ぜひ聴いてみてください。 |
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悪魔(デイモス)の花嫁―最終章 (1) (BONITA COMICS) |
良くも悪くも、いつもの美奈子、デイモス、ビーナスでした。
長い年月がたったなんて信じられない。 |
クリスタル・ドラゴン 25 (ボニータコミックス) |
こどもの頃に第一巻(もちろん初版)を買ってから、ずーーーっと楽しみに買い続けています。
初めて読む方は話が分かり難いと思うかもしれませんが、これが唯一の作品にしている要素だと思います。 よくある説明くさい薀蓄ばかりの作品とは一線を画し、あくまでも、読者がその場にいるように感じられるほどの臨場感を表現しようとしている作者の力量や独自性は素晴らしいと思います。 私がイギリスに興味を持つようになった原点の作品です。今後の展開はおそらくクライマックスに近づいていくと思うのでますます楽しみです。 |
クリスタル・ドラゴン 24 |
ようやく表題の水晶の竜(クリスタル☆ドラゴン)が出てきましたね。いや〜ここまで来るのに長かった(^^;
ただ、当初歴史もからんだロード・ファンタジーだと思って読んでいたのに、夢と現実が交錯する不思議世界物語となりつつあるような……?(いや、ファンタジーだから、これでいいのか???) ちょっと観念的な世界観となりつつあり難解な部分も見受けられるようになりました。間が長いので、前のを読み返しつつ読まなきゃならないこともあって、この展開はちょっと辛いかもなァ。 |