The Kinks |
デビューアルバムが名盤なのはよくあることだが、これはダントツ。シンブルを突き詰めるとスカスカになるどころか、いぶし銀の味わいを醸し出すことに気づかせてくれる。若干17歳のデイブが青くて性急な歌声を随所で聞かせてくれるのもいい。同じファーストでもビートルズに感じられるエレガンスがこっちは少し弱くても、デビッドワッツに憧れる少年達の気持ちを代弁してくれる佇まいを既に見せてくれているのが貴重だ。僕はこのアルバムを死ぬまで聴き続けるだろう、好きだといい続けるだろう。 |
【SHM-CD】Live at the Isle of Wight Festival 1970 (紙ジャケット仕様) |
音質の向上はあるが、
96年盤と曲目・曲順が同じで、ちょっとがっかり。 内容は、ピート・タウンゼントがインタヴューで 答えていた通りの、奇跡的な演奏!! 「ジミヘンの悪い体調を見て、 自分の健康に感謝した」とのピートのコメント。 67年のモンタレー・フェス時代から、 ジミヘンへのライバル心に火を付けたのだろう。 爆音という点でも。派手さでも。 意図的ではないが、自由な空気づくりでも。 そして、ジミの体調への優越感が、 この強力な演奏力に後押ししたのだと思う。 それほどモンタレーで、ジミにギタースマッシュを 真似(そう言い切ります)されたことを 恨んでいたのだろう。 (ジミ。ギター破壊&燃やされちゃ ピートも困っちゃった) ピートは、毒舌&正直な人だ。 聴きどころは、やはり「トミー」メドレー。 そして「トミー」メドレー終了後の名曲群。 「NAKED EYE」では、メンバー全員に神が降りてる!! 最近、2002年以降のライヴばかり聴いている耳には、 とても新鮮に聴こえます。 やはりこの頃のライヴは別格です。 ザ・フーは、フェスでのライヴ盤に 駄作なし。 |
サムシング・エルス+8 |
MODアンセム「David Watts」収録の5th。全てのジャンルを飲み込んだRay Daviesの才気爆発。大衆を置いていかないという意味では、The Kinks最後の傑作だ(暴言?)。バランスが取れていて僕は一番好き。 |
Beat Beat Beat [DVD] [Import] |
60年代のドイツの音楽番組『Beat Beat Beat』の映像を収めたDVD。『Beat Beat Beat』は同じくドイツの『Beat Club』とは違い、生演奏を主体にした番組で、過剰なエフェクト処理や演出もなく、純粋にライヴを楽しめるのがいい。このキンクスの出演回は66年1月7日に放送された分で、キンクスの資料本『All Day & All Of The Night』によると、収録は65年11月23日。サード・アルバム『The Kinks Kontroversy』発売直前のライヴです。(2) のタイトルは「Oh Please」となっていますが、これは「Milk Cow Blues」で、この曲と (4) はデイヴがリード・ヴォーカルを取っています。発売したばかりの必殺シングル曲 (3) はレイのヴォーカル、演奏共にイマイチの出来ですが、終盤の (4)、(5) はなかなか熱い演奏を聞かせてくれます。全体的に画面が暗く、演奏もおそらくベストとは言えないものの、当時のステージを再現したようなシチュエイションのライヴはやはり貴重。5曲15分ほどの収録ながらキンクス・ファンは必見でしょう。 |