虹の女神 Rainbow Song [DVD] |
なんて美しく、儚く、そして残酷な物語なんだろう。
「ラブレター」「スワロウ・テイル」で 私に邦画の面白さを教えてくれた岩井俊二。 しかし「リリィ・シュシュ」に違和感を感じ 以降、避けていた。 特にきっかけがあったわけではないが、 やはりずっと気になっていて見たのであるが、 やはりいい映画でした。 厳密に言うと岩井監督作品ではないのですが、 岩井カラーにあふれた映像と物語。 お互いに分かっているのに、距離が近すぎて 思いを伝える方法が分からなくなってしまって ぶつかって、離れていく二人。 劇中劇と現実のリンクがあまりにも出来すぎなので 多少、興醒めの感もあるんですが、 それでもラスト二章は、それまでの複線が一気につながり、 切なさ、やりきれなさを増幅させる。 なんて人生って単純で複雑で残酷なんだろう。 |
虹の女神 Rainbow Song [DVD] |
切ないのに、爽やかな余韻の残る映画でした。上野さん演ずるあおい亡き後、あおいの自分への気持ちに気づいて涙する市原さん(智也役)の演技は最高だったと思います。このシーンを見ていると、片思いをしてたあおいの言葉やしぐさ、行動すべてが一本の線になって脳裏に押し寄せてきました。智也を常に新しい世界へ導いていたあおいは、智也にとって希望の「虹」そのものだったのではないでしょうか。また、あおいとは対照的な千鶴(智也の恋人)、全て見通しているかのような盲目のかな(あおいの妹)の登場により話に深みがでて、映画としての構成がとても秀逸であると感じました。2006年の映画ですが、映画界でもっと高い評価を得ても良かったのではないでしょうか。 |
First Love (幻冬舎文庫) |
桜井さんの作品は、内容が重い気がするものが多いけど、読み終わった後はなぜか綺麗だなって思うことが多い。彼女の独特の表現技法にはいつも感動するし、蜷川さんの表紙も綺麗で大好き。 |
虹の女神―Rainbow Song (幻冬舎文庫) |
映画を先に見てから小説を読んだ。
映画とは異なるラスト、さらにあおいの「愛」がわかるシーンは涙なしではみれない。 とにかくあおいの「愛」が不器用すぎる。 そのあたりが映画よりもより詳しくわかる。 さらに智也がよりダメ男になっている。 みているこっちがあきれるくらいの。 とにかく、あおいと智也の距離感がうまくあらわされていていい作品だと思う。 |
イノセントワールド (幻冬舎文庫) |
プロット自体は面白いんだが、内容が薄いことと、表現が変に華美な所が気になった。 |